歯周病とお手入れについて

ワンちゃんの口臭…気になりませんか??

 

口臭がキツいと感じたら、歯周病の始まりかもしれません。

ワンちゃんのお口の汚れは、人間の約5倍の早さで歯垢⇒歯石になってしまいます。

歯垢の約80%以上がバクテリア(細菌)で出来ています。

歯垢を放置すると、そこに唾液中の成分が沈着して固まり硬い歯石となり、その後、歯石は少しづつ歯周ポケットを形成していきます。

歯周ポケットが出来てしまうと、ポケット内に菌が増殖して歯肉炎をおこし歯周病となってしまいます。

こうして作られた歯周病菌は知らないうちに血液に流れ込み、大切なワンちゃんの心臓・肝臓・腎臓まで到達し、様々な感染症を引き起こしていくのです。

こうなってしまう前のお手入れが肝心です!

 

 

☆お手入れについて☆

 

仔犬の頃からお手入れを始めていないワンちゃんは、お口を触られるのを嫌がりますが、根気よくトレーニングを行うことで上手にできるようになります。

 

①最初は、お口を開けてもらうトレーニングです。

 

そっとお口を開けて、何も付けてない指で歯茎をマッサージするような感覚で!

最初から全部の歯に触れなくても大丈夫。

今日は犬歯だけ、明日はその横・・と少しづづです。

無理をして、お手入れされるのが嫌になってしまわないようにしましょう。

上手に出来たら、たくさん褒めてあげましょう!

 

②慣れてきたら、ハミガキシートやマウスクリーナー等を使ってみましょう。

 

やり方は①の時と同じです。

お口の小さい小型犬のワンちゃんは、シートを細長く小さく切って使います。

歯茎が傷つかないように、湿り気が少ないと感じた場合は水で少し湿らせてから行いましょう。

クルクルと指に巻いて、歯茎を優しくマッサージするように、決して強くこすらないように気をつけて!

 

③いよいよ歯ブラシを使ってみましょう。

 

②の方法を続けても、充分効果はあります。

ダックスちゃんの様に、特に切歯(前歯)の歯間が気になる場合は人間の歯みがきと同じように、歯間の汚れを意識してかき出すように磨きます。

この場合も優しく、決してゴシゴシしないように気をつけましょう。

切歯はお鼻に近いので、鼻がムズムズしてクシャミを誘発します。

クシャミのタイミングを見計らって、歯ブラシでつついてしまわないように注意しましょう!

 

 

ワンちゃんは褒められる事が大好き!!

少しでも長い時間できるように、ちょっとした事でもたくさん褒めて飼い主さんも楽しみながら行うのがポイントです。

上手にできたら、ご褒美をあげるのも良いですね。

 

ついつい面倒になりがちなワンちゃんの口腔ケア。

『やらなくちゃ・・』と思うと、飼い主さんのストレスにもなってしまいますよね。

毎日のお手入れが理想ですが、たとえ週に1回でも続けて行くことが大切なので、無理せず続けてあげて下さい。